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massage side-ww

子どもの入園・入学も終わり、なんとか実生活の方も軌道に乗ってまいりました……
 四月頭はやっぱりばたばたしますね。

 ここのところろくに更新してなくて申し訳ありませんっ!
 落書きはツイッターでよくしてるのですが……(爆

 拍手も新しいのにかえたいなぁとか常々思っていたのですが、拍手に新しいSS置くくらいだったらもうこっちにUPしちゃうほうがいいんじゃない?と思い立ちまして、お礼SSを取っ払ってブログ備え付けの拍手にもどすことにしました!
 ものぐさですみません!
 でも、その分更新に回せるといいな!とか思ってますっ


 そんなわけで、今まで拍手で使っていたSSを……(全部で4つです)↓




「massage side-ww」
 



「燈馬君、肩揉んであげようか?」
「……は?」
「どういう風の吹き回しですか?」
「別に深い意味はないよ。凝ってるんじゃないかなーって思っただけだって」


---------------------------------------------------



 「凝ってませんけど……」
 想は、どことなく、嫌な予感がした。
 ノリ的には、子供が父親に何かおねだりをするときのような。
 可奈はじとっとした目で、肩を隠すように置いた手を見ている。
 
 「絶対、嘘だ」
 可奈は隙を突いて素早く回り込み、押さえた手の反対側の肩を触る。
 触ると言うより、親指を押し込んだ、と言う方が正しいか。
 ぐりぐりと、固い筋ばったものに当たる。
 急に力いっぱい押されて思わずいたた、と声が上がる。
 「ホラ、やっぱり固いよ」
 にやり、と口角が上がっていくのが横目で見えて、ついつい重いため息が出る。
 「それは今あなたを警戒してたから力が入ってたんであって……」
 言ってるそばから容赦なく、置いていた手も外されて、背中に手を当てられる。
 触れる手が思ったよりも暖かくて心地いいが、やはり気恥ずかしい。
 どうしても、頬に血が上ってきてしまう。
 見られたくなくて大きく俯くと、可奈はそれを了承と受け取ったのか一つ息を付き、手をついた肩に体ごと力をこめた。
 
 「父さんに頼まれてよくやってるから。どう?気持ちいい?」
 「はい……」
 実際、上手いのだろう。
 強張り過ぎたところは特に念入りに擦ってくれている。
 気持ちいいは、気持ちいいんだけれど。
   
 気持ちが、どうも落ち着かない。
 このまま、心地よさに陥落していいものなのだろうか?
 ……色々問題がある気がするんですけど。
 心中の天秤をゆらゆら揺らしながら、想は火照る頬を持て余す。
 
 
 
 ここのところ続けざまにいろいろとあって、振り回してしまった自覚は、あった。
 許容範囲ギリギリでも、仕方ないですねと言って、結局最後には引き受けてくれてしまうからついつい、その好意に甘えてしまうのだ。
 せめてもの、恩返しのつもりなんだけど。
 満足してもらえるかは、正直解らない。
 
 「……いつも無理難題押し付けちゃって、ごめんね」
 俯く首元へ、こっそり謝る。
 聞こえているそぶりがないので、ちょっと冒険心を出してみる。
 「……いつも、ありがと」
 顔を見ながらだと、ちょっと照れくさくて言いづらい。
 後ろからなら、なんとか言える。
 
 「何か言いました?」
 聞こえた気がして、想が声をかける。
 ヤバイ!気づかれたか?!
 やだ恥ずかしい。
 「んーん、なんでもないっ」
 口で平静を装おうとして明らかに狼狽え、力加減を間違える。
 適度な力をかけていたところに、渾身の力が加わった。
 「痛っ!」
 「わ、ゴメン、今力入れすぎたっ」
 
 ……恩返しどころか、恩を仇で返しちゃったよ。
 痛そうに擦る肩を一緒になって擦りながら、可奈は重々しくため息をついた。



■真っ白可奈ちゃん×真っ白燈馬君のイメージでした■
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