3.14
も、もう一個のもなんとかでっちあげ終わりました。。。
どっちも後で手直しするかもですが。
しっかし、どっちも糖度が低いの……
甘々なのを期待していらしてる方には申し訳ないです……(滝汗
じゃりじゃりに甘いの、書きたいんですけど、どうしたんだろう。
「水原さん、ホワイトデーってなんですか?」
きょとん、とした顔で垂れ幕に書かれている文字を、燈馬は指差した。
「知らないの?」
「何か特別な日なんですか?」
あぁ、そういえば。
バレンタインの時に、お互いに物々交換のようにしてプレゼントとチョコを交換した時に、向こうでは男女関係無しに贈り物をするとか言っていた。
その後にどうこう、といったイベントはないかもなぁ、と不思議そうに文字を見つめる横顔を見ながら、可奈は思った。
「バレンタインで、女の子がチョコを贈るじゃない? そのお返しを男子がするのがホワイトデー。アメリカじゃしないの?」
「そうですね、聞いたことがありません」
売り場をキョロキョロ見回して物珍しそうにする姿は、なんだか可愛らしくて笑いが出る。
最近は、大分こちらに慣れてきたからかそういった素振りはみていなかったけれど、そういえば会ったばかり頃は結構頻繁にこういう仕草をしていたなぁ、と、妙に懐かしい気持ちが湧いてきた。
「えぇと、そうしたら、僕は水原さんにお返しをしないといけませんね」
「いいよ、知らなかったんだからまた今度で」
申し訳なさそうに頭を下げた燈馬に、可奈はぶんぶんと手を振った。
お返しを燈馬がするのなら、貰った可奈もしなければならない。また、物々交換さながらに。
それはさすがに、面倒くさい。
「お返しのつもりはなかったんですが、渡そうと思ってたものは、あるんです」
どうぞと手渡され、手の中にころんと渡された、白い小箱。
大きさからいって、アクセサリーの類だろうか。
どう考えても、今日渡されるということは他に意味はなく。
「なんだ、準備してたんじゃん!」
知らないフリをしたのかと、可奈は一瞬むっとしたが、
「だから、お返しではなくて。ただの、プレゼントなんです」
燈馬が首を振って否定するから、そういうもんか? と溜飲を下げる。
それならば。
「どうしたの、これ?」
理由もなくプレゼント、というのは、あまり貰いなれてはいない。
まして、燈馬がそういうことをするだろうか?と若干考える。
「ただの願掛けみたいなものですから、そこまで警戒しないで、気軽に使っていただけると嬉しいんですけど」
中身はそんなに高価なものじゃないですから、と言われ。
開けてみると、派手すぎず、使いやすそうな小ぶりなピアスがひと揃え。
いいの?と目だけで可奈が尋ねると、燈馬は無言で頷いた。
「願掛けって?」
「How I need a drink, alcoholic of course, after the heavy lectures involving quantum mechanics,and...」
急に流れる流暢な英語に。
途端、可奈の目は点になった。
「燈馬君、待って。それどういう意味?」
言いかけている途中に静止をかける。
どう考えても、言ってることが唐突だ。
量子力学の講義がどうだかとか聞いても、それに意味があるのか解らない。
「解ったら、教えてあげますよ」
そんな疑問符だらけの可奈を見て、燈馬はいたずらっぽく、にこりと微笑んだ。
思考に沈む、可奈を見ながら。
(3.14159 26535 8979……どこまでも続く、数と同じように。水原さんが、ずっと傍にいてくれますように。)
どっちも後で手直しするかもですが。
しっかし、どっちも糖度が低いの……
甘々なのを期待していらしてる方には申し訳ないです……(滝汗
じゃりじゃりに甘いの、書きたいんですけど、どうしたんだろう。
「水原さん、ホワイトデーってなんですか?」
きょとん、とした顔で垂れ幕に書かれている文字を、燈馬は指差した。
「知らないの?」
「何か特別な日なんですか?」
あぁ、そういえば。
バレンタインの時に、お互いに物々交換のようにしてプレゼントとチョコを交換した時に、向こうでは男女関係無しに贈り物をするとか言っていた。
その後にどうこう、といったイベントはないかもなぁ、と不思議そうに文字を見つめる横顔を見ながら、可奈は思った。
「バレンタインで、女の子がチョコを贈るじゃない? そのお返しを男子がするのがホワイトデー。アメリカじゃしないの?」
「そうですね、聞いたことがありません」
売り場をキョロキョロ見回して物珍しそうにする姿は、なんだか可愛らしくて笑いが出る。
最近は、大分こちらに慣れてきたからかそういった素振りはみていなかったけれど、そういえば会ったばかり頃は結構頻繁にこういう仕草をしていたなぁ、と、妙に懐かしい気持ちが湧いてきた。
「えぇと、そうしたら、僕は水原さんにお返しをしないといけませんね」
「いいよ、知らなかったんだからまた今度で」
申し訳なさそうに頭を下げた燈馬に、可奈はぶんぶんと手を振った。
お返しを燈馬がするのなら、貰った可奈もしなければならない。また、物々交換さながらに。
それはさすがに、面倒くさい。
「お返しのつもりはなかったんですが、渡そうと思ってたものは、あるんです」
どうぞと手渡され、手の中にころんと渡された、白い小箱。
大きさからいって、アクセサリーの類だろうか。
どう考えても、今日渡されるということは他に意味はなく。
「なんだ、準備してたんじゃん!」
知らないフリをしたのかと、可奈は一瞬むっとしたが、
「だから、お返しではなくて。ただの、プレゼントなんです」
燈馬が首を振って否定するから、そういうもんか? と溜飲を下げる。
それならば。
「どうしたの、これ?」
理由もなくプレゼント、というのは、あまり貰いなれてはいない。
まして、燈馬がそういうことをするだろうか?と若干考える。
「ただの願掛けみたいなものですから、そこまで警戒しないで、気軽に使っていただけると嬉しいんですけど」
中身はそんなに高価なものじゃないですから、と言われ。
開けてみると、派手すぎず、使いやすそうな小ぶりなピアスがひと揃え。
いいの?と目だけで可奈が尋ねると、燈馬は無言で頷いた。
「願掛けって?」
「How I need a drink, alcoholic of course, after the heavy lectures involving quantum mechanics,and...」
急に流れる流暢な英語に。
途端、可奈の目は点になった。
「燈馬君、待って。それどういう意味?」
言いかけている途中に静止をかける。
どう考えても、言ってることが唐突だ。
量子力学の講義がどうだかとか聞いても、それに意味があるのか解らない。
「解ったら、教えてあげますよ」
そんな疑問符だらけの可奈を見て、燈馬はいたずらっぽく、にこりと微笑んだ。
思考に沈む、可奈を見ながら。
(3.14159 26535 8979……どこまでも続く、数と同じように。水原さんが、ずっと傍にいてくれますように。)
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