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抱える。(想可奈)

初Q.E.D.二次創作です。
可奈ちゃんが大好きです。
これからよろしくお願いします。

↓以下、本文です。
 「可奈ってばそういうことしたいって思わないの?」 
更衣室で剣道部のメンバーの中の彼氏持ちの話になり、流れ的に可奈に話題が回ってきた。 
「そういうことってなによ?」 

事もなげな様子でそのまま返されると、どう返事をしたらよいか。 
それまでの姦しいガールズトークが一気に微妙な空気になる。 

そんなの、話の流れから空気読め空気! 
各々が心の中でツッコミを入れるが、可奈の顔を見ると本当に理解していない様子が見てとれるので、ああ、本当に異性として意識してないんだなぁと、自分達の胸から興味が急激に薄れていくの感じた。 

「可奈はおこちゃまってこと」 
「まだまだ先の話なのねぇ。」 

各々ため息を一つ置いて。 
この手の話題をふる相手を間違えた、決して次からはふるまい、と心に誓ったのだった。 





そういうことって何よ。 
可奈は表情には出さずに、心のなかで反芻する。 
そういうこと考えたら。 
考えたら。 



燈馬くんと手を繋げなくなるじゃない! 


無意識に繋いだ(というより引っ張った?)ことはいくらかあるけれど、はっきり「そういうこと」を連想したことはなかった。 

……だけど、だからといって今さら触れるのを躊躇えば、絶対燈馬君は自分から離れていってしまう。
そういう変なところで気を使うヤツなんだから。 
そんなの、考えたくもない。 

だから。 
もやっとしたこの気持ちごと蓋をしてしまう方がいい。 
考えない。何も考えない。 



今の二人の距離が一番居心地がいい。 
進むのは気恥ずかしいし、戻るのは絶対嫌だ。 
どうせ、燈馬君はそこまで考えて付き合ってくれてるわけではないだろうから。 


思考を進めていくうちに、可奈は自分も一応年頃の女の子だったんだな、と気がついた。 
と同時に、腹がたった。
こんな風に私が悩んでるなんて、あの朴念人はどうせ気がつかないだろう。 


ロッカーをぱたんと閉め、待っているだろう相手の顔を思い浮かべる。 


まずは、一回殴らせてもらおう。 それで多分許せるはず。  







「なんでいきなり殴るんですか」 
「そんなの、私の乙女心に聞いてくれ」
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