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ハッピーハロウィンなのです。

昨年はあんだけハロウィンで頑張って描いてたんですが今年は何にもしてなくてすみません(爆
現在なんていうか、他の作家様達と同じ題材で小説を書く、というのをしてまして。

それがものすごく楽しくて(爆

もうちょっと手直ししたりいろいろしたらお見せできるかなぁとかでも成人向けなんですけど(*ノノ)キャ

ハロウィン用に描いてた絵はあったのでぺたぺた。



白黒にゃんこ。



playful kitten


「本当に水原さんは毎回毎回何処かしらからこういう仕事を持ってきますよね」
 燈馬君が重々しくため息をついた。
 その頭には、白くてふわふわした、ネコ耳。
「困ってる人を助けるのって大事じゃん?情けは人のためならずだよ」
 私は、チラシの束を抱えなおしてにこりと笑う。
 私の頭にも同じように、黒いネコ耳がついている。
 特徴的なのはネコ耳だけでなくて。
 燈馬君は執事のような、私はメイドのような衣装を着ていて、お尻にも尻尾がくるんとついている。
 街を行き交う人たちの視線が容赦なく刺さってきているのは否定しない。
 ……だって客寄せだもん。

「ほらほら、全部チラシ配っちゃお!終わったらおいしいコーヒーをネコちゃんたちと戯れながら飲み放題なんだから安い安い!!」
 もっていた紙の束を燈馬君に押し付けて、私の分も傍らに置いてあったダンボールからがさがさと取り出す。
「燈馬君、似合ってるよ!よっ、ネコの王子様!かわいいっ!!」
「……あんまり嬉しくないです、それ」
 ジト目で睨まれるけど気にせずに、ぽんぽんと背中を叩く。
 燈馬君はもう一回、重いため息をついて首を振った。
 冗談じゃなくて、本当に似合うと思ったんだけどなぁ。
「水原さんも似合ってますよ。さすがです」
 何をもってさすが、といわれるのか判らないけれど、まぁ、ほめてるんだろうから素直に受け取ることにする。

「ネコと戯れながらのコーヒー、ですよね」
 私のスカートから伸びている尻尾の先の、リボンをちょいちょいと手直ししながら、燈馬君がぽつりと呟いた。
「とっても楽しみです」
「でしょ?」
 すごく楽しそうに燈馬君が笑ったから、私も楽しくなってにっこり笑った。
 燈馬君の傾げた頭の上で、ネコ耳が風に吹かれてふわふわ揺れた。



 燈馬君が何を楽しみにしているかはご想像にお任せします。
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