朱点(想可奈)
赤い三連作3つ目。
もう、タイトルからなんとなーくわかっちゃう辺りネタ切れ感はんぱないですね。
そして、相変わらずの黒燈馬君です……
白い天使な燈馬君を、書きたいです……
ネタ降りてきてくれないかなぁ。
裏サイトも更新しました~。
全然終わる気がしないです。
何でこんなに長くなっちゃってるんでしょうか。
orz
首もとに紅い跡を見た。
来るとき刺されたー、薬貸してーとぽりぽり掻きながらその箇所を見せつける。
遠目には鬱血しているように見えるが、なるほど、近くで見ると刺された箇所がぷっくりと膨らんでいる。
「叩いたときには遅くてさ、この通りだよ」
「蚊は血液凝固を防ぐ唾液を皮膚に注入してから血を吸うんです。それが痒みを引き起こす原因だそうですよ」
じゃあもう刺された時点でアウトなんじゃん!
殺し損じゃないか。いや、これ以上刺されなかったから結果的によかったのか。
「あんまりひっかかない方がいいですよ」
想の声に気づかずに掻いていた手を止める。
ひっかくことによって痒みが長引くそうですよ、と薬を探す後ろ姿が、言う。
「だって、かゆいんだもん」
「今痒くても、早く痒くなくなった方がマシでしょう?」
それは、そうだけどさ。
こういうのって、意識すると余計に痒く感じるんだよね。
ソファにどっかり座り、ため息を一つ。
また無意識に延びかけた手を、薬を手にした想に後ろから取られる。
ほら、また、と責めるような口調に思わず舌打ちが出た。気分を害しただろうか。
首を出してください、とそっけなく言われ、可奈は取られたままの右手はそのままに左手で髪をかき分けおとなしく差し出すことにした。
……一応、心配してくれての事だしなぁ。
薬を塗ったらこの場は終わりだろう。
そう思い、冷たい感覚に身構えて、待つ。
「そんなに痒いなら吸い出してみましょうか、その毒を」
ぽつりと、薬を待つ肩に向かって言われる。
どういう意味?と理解する前に無防備に晒した首筋に唇が当てられた。
冷たい感覚を待っていたのに、触れたのは柔らかい熱だった。
わひゃ、と思わず高い声が上がる。
唇の這う感覚に種類の違う声が上がりそうになるのを口を押さえてぐっと堪える。
ちょっと燈馬くん、と抗議の声を上げようとすると腫れた箇所を強く吸い上げられた。
体がびくりと跳ねる。
痛かったのか、それとも。
拒絶されないのをいいことに今度は、その熱を持った場所をいたわるように舐めた。
じっと可奈は下を向いて与えられる刺激に耐えていたが、はっと我に返り、首元に埋められた頭を力いっぱい叩いた。
「キスの跡かと、一瞬思いました」
なので、思わず襲っちゃいました。すみません。
痛む頭をさすりながら、口で謝る。
目は全然謝ってるカンジじゃないけどどういうことだよ、と心中でつっこむことは忘れない。
このムッツリスケベめ!
「誰とすんのよ、あんた以外に」
恥ずかしい事言わされてるな、と自覚しつつ呟くと、笑わない目でしれっと言う。
「だから、今しました」
その言葉に、急ぎ、バスルームに向かう。
鏡をのぞき込むと、先ほどまで掻いていた箇所が、さらに赤くなっている。
……これじゃ、誰が見たって丸わかりじゃないか。
あーあ、とため息をつく後ろに、素知らぬ顔で想が立つ。
「まずかったですか?」
コイツは、もう、ホントに。
……何と形容したらいいものか。
「……虫に刺されたと思っとく」
蚊じゃなくて、性格の悪い虫に。
そう言うと、想は意地悪く、笑った。
もう、タイトルからなんとなーくわかっちゃう辺りネタ切れ感はんぱないですね。
そして、相変わらずの黒燈馬君です……
白い天使な燈馬君を、書きたいです……
ネタ降りてきてくれないかなぁ。
裏サイトも更新しました~。
全然終わる気がしないです。
何でこんなに長くなっちゃってるんでしょうか。
orz
首もとに紅い跡を見た。
来るとき刺されたー、薬貸してーとぽりぽり掻きながらその箇所を見せつける。
遠目には鬱血しているように見えるが、なるほど、近くで見ると刺された箇所がぷっくりと膨らんでいる。
「叩いたときには遅くてさ、この通りだよ」
「蚊は血液凝固を防ぐ唾液を皮膚に注入してから血を吸うんです。それが痒みを引き起こす原因だそうですよ」
じゃあもう刺された時点でアウトなんじゃん!
殺し損じゃないか。いや、これ以上刺されなかったから結果的によかったのか。
「あんまりひっかかない方がいいですよ」
想の声に気づかずに掻いていた手を止める。
ひっかくことによって痒みが長引くそうですよ、と薬を探す後ろ姿が、言う。
「だって、かゆいんだもん」
「今痒くても、早く痒くなくなった方がマシでしょう?」
それは、そうだけどさ。
こういうのって、意識すると余計に痒く感じるんだよね。
ソファにどっかり座り、ため息を一つ。
また無意識に延びかけた手を、薬を手にした想に後ろから取られる。
ほら、また、と責めるような口調に思わず舌打ちが出た。気分を害しただろうか。
首を出してください、とそっけなく言われ、可奈は取られたままの右手はそのままに左手で髪をかき分けおとなしく差し出すことにした。
……一応、心配してくれての事だしなぁ。
薬を塗ったらこの場は終わりだろう。
そう思い、冷たい感覚に身構えて、待つ。
「そんなに痒いなら吸い出してみましょうか、その毒を」
ぽつりと、薬を待つ肩に向かって言われる。
どういう意味?と理解する前に無防備に晒した首筋に唇が当てられた。
冷たい感覚を待っていたのに、触れたのは柔らかい熱だった。
わひゃ、と思わず高い声が上がる。
唇の這う感覚に種類の違う声が上がりそうになるのを口を押さえてぐっと堪える。
ちょっと燈馬くん、と抗議の声を上げようとすると腫れた箇所を強く吸い上げられた。
体がびくりと跳ねる。
痛かったのか、それとも。
拒絶されないのをいいことに今度は、その熱を持った場所をいたわるように舐めた。
じっと可奈は下を向いて与えられる刺激に耐えていたが、はっと我に返り、首元に埋められた頭を力いっぱい叩いた。
「キスの跡かと、一瞬思いました」
なので、思わず襲っちゃいました。すみません。
痛む頭をさすりながら、口で謝る。
目は全然謝ってるカンジじゃないけどどういうことだよ、と心中でつっこむことは忘れない。
このムッツリスケベめ!
「誰とすんのよ、あんた以外に」
恥ずかしい事言わされてるな、と自覚しつつ呟くと、笑わない目でしれっと言う。
「だから、今しました」
その言葉に、急ぎ、バスルームに向かう。
鏡をのぞき込むと、先ほどまで掻いていた箇所が、さらに赤くなっている。
……これじゃ、誰が見たって丸わかりじゃないか。
あーあ、とため息をつく後ろに、素知らぬ顔で想が立つ。
「まずかったですか?」
コイツは、もう、ホントに。
……何と形容したらいいものか。
「……虫に刺されたと思っとく」
蚊じゃなくて、性格の悪い虫に。
そう言うと、想は意地悪く、笑った。
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