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ぶかぶかの上着は彼そのもの (想可奈)

絵も文章も筆を絶っていると、いざまた書こうと思っても上手く出来ません……orz
 完全復活!とは言い難いので、地道に書いてはUPをしようと思います……。
 もうちょっとしたら、拍手の入れ替えをやりたいなぁと思います。

 拍手で使ってたお題のシリーズから書きかけのものを仕上げてみました。
 でも、書きかけてたときとは着地点が違うような……?
 しかもお題に添っていないような……(汗

 ぶかぶかってほどお互い体格差ないしなー(爆 
 
 ということで、彼女か彼か迷いながらも彼のままにしてしまいました。






「……あっちかったぁ……」
 上がり込むなり床にどっかり座り込み、スカートをばさばさとはたく可奈。
 のびやかな膝から上のラインがちらちらと否応なく視界に入り、さすがの想もどぎまぎする。

「水原さん、ここがどこだか忘れてないですよね?」
「んー?」
 一応、一人暮らしの男の部屋なんですけど。
 言いかけて、言葉を飲み込む。
 大方、自分のことは男だと認識してないんだろう。
 言ってしまうとかえって藪から蛇だ。
「燈馬くんちって涼しくていいよねぇ。」
 想の気も知らず、当の本人は気持ちよさそうに目を細める。
 汗ばんだ額に貼りつく前髪を掻き揚げながら息をつくなんて仕草は普段だったら気にも留めないが、意識し始めた今となっては目に毒でしかない。

 早鐘を打つこの胸を、気づかれたりはしないだろうか?               

 「……寒くない、ですか?」
 「んーん、別にぃ」
 今日の可奈の服装は、ノースリーブのワンピースだ。
 肩を覆うものは華奢な紐しかなく、冷房の効いた部屋では凍えてしまいそうに見える。
 しかし、本人の言葉通り寒くないのであろう。
 未だ、外気に当てられた肌は上気している。
 「外に行く前に、もうちょっとだけ涼ませてもらっていい?」
 「構いませんけど……」
 言うが早いか、可奈はサンダルを脱いで室内に上がる。
 どたどたと足音を上げ、エアコンの下に一直線に走りこむ。

 「すーずーしー!!」
 可奈はそう叫ぶと、床に倒れこんだ。
 捲れあがった裾など気にせず、手足は無造作に投げ出されたまま。
 見ないように、見ないように気をつけても、否応なく白い肌が目に刺さる。 
「燈馬くんもこっち来てごらんよ。気持ちいいよ~」

 ……ああもう、どうしてこの人は。
 こんなにも無防備なんだ!

 いろいろな意味でくらくらとする頭を抱えながら、彼女の隣に座り込む。
 視線を交わすと、えへへ、と可奈は笑い返した。
 「すずしくてきもちよくって、しあわせ。」

 飛んでしまいそうななけなしの理性をどうにか押さえ込むと、想はスカートの裾を掴み、冷気に晒された脚をそっとしまう。
 肌に指が当たり、可奈はぎょっとするが、構わず着ていたパーカーを彼女に手渡す。
 「ちょっとは考えてください。目のやり場に困ります」
 「えー、……別に見えてないでしょ」
 見えたらヤバイんですってば。

 可奈は渋々起き上がると、受け取ったパーカーに袖を通す。
 サイズ的にはあまり変わらないと思ったが、男性物はゆったりしているのか大きく感じられた。
 これでいい?と目配せすると、想は満足げに頷く。
 
 
 「僕以外の男の部屋に、そんな格好で入ったらダメですよ」
 「なんで?」
 「それくらい自分で考えてください」

 ぶっきらぼうに言い、そっぽを向いた想の顔が耳まで朱に染まる。
 その意味が解らないほど、可奈は無神経ではなかった。
 外で貯めた熱量よりももっと熱い汗が、体中から吹き出てくる。

 いや、別に、この格好はただ暑かったから着てきただけで!
 燈馬君を誘惑しようとか、そういうこと考えてたわけではなくて!

 言い訳を紡ごうとしても、なかなか口が思うとおりに動かせない。
 恥ずかしくて恥ずかしくて、全身がこわばり、縮こまってしまう。




 「もうすこし、涼みますか」
 「……ん」
 お互い、火照りが取れるまでたっぷりと時間を使った気がするが、それでもまだ体が熱い。
 想にパーカーを借りてよかった、とフードを目深に被りながら可奈は思った。
 絶対、顔中、体中、真っ赤になってる。
 照れてる姿を見られたら、もう燈馬君を殴ったりしちゃうかも。

 可奈にパーカーを着てもらえてよかった、と想は思った。
 今の照れている水原さんを直に見てしまうと、それこそ箍が外れてしまいそうだ。
 それに、これから外出するにしろ、他の人に水原さんの肌を見せたくない。

 二人はお互いにちらっと見合うと、また別々の方を見つめ、熱が冷めるのを待った。







02. ぶかぶかの上着は彼そのもの
恋したくなるお題
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